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【Burning Coreインタビュー】JOLEDディスプレイの使用感や、『LJL』Summer Splitに向けた意気込みを聞きました!

有機ELディスプレイを開発・製造・販売する株式会社JOLEDは、プロeスポーツチーム「Burning Core(バーニングコア)」とパートナーシップを締結しており、プロゲームプレイヤー向けに開発中の有機ELディスプレイをモニタリングしてもらい、その意見を製品開発へフィードバックするなど、eスポーツに適した有機ELディスプレイの開発のために協働しています。

パートナーシップ締結から10か月が経過し、すでに多くの意見が開発へ送られていますが、今回、プロゲームプレイヤーが有機ELディスプレイについて、どう感じているのか忌憚なき意見を聞いてきました。今回の座談会に参加していただいたのは、『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』(LoL)のプロゲームプレイヤーであるRoki選手とbroooock選手、『ストリートファイターV アーケードエディション』(SFV)や『ドラゴンボールファイターズ』(DBF)など、多種多様な対戦格闘ゲームをプレイする立川選手の3人。
液晶ディスプレイと比べての利点は何か、問題点はあるのか、そもそも有機ELディスプレイは競技ゲームに適しているのか。プロゲームプレイヤーの厳しい視点から話していただきました。

左から 立川選手、Broooock選手、Roki選手



――まずはJOLEDの有機ELディスプレイを使ってみての感想をお聞かせください。

立川選手:対戦格闘ゲームでは、あまりグラフィックの細部まではこだわらないですし、そこまで観ている余裕はありません。ただ、ディスプレイ正面ではなく、少し横から観たようなナナメからの視点でもキレイに観られるのはいいですね。海外の大会だと、予選では1台のディスプレイにふたりの選手が並んでプレイするんです。ディスプレイの角度とか高さの調節とか、椅子の場所取りとかそういった争いが発生します。有機ELディスプレイだと、視野角が広いので、そこまで正面に近い場所、角度を確保しなくても、正面から観たような見やすさでプレイできるのが良いですね。

立川選手


Broooock選手:液晶ディスプレイと比べて色彩の違いがはっきりとわかります。色の境界線が良くわかるので、チャンピオン(『LoL』でいうプレイヤーが操作するキャラクターのこと)が使うスキル(技)の効果がよくわかるんです。スキルの当たり判定が確認できるので、それまで曖昧だった間合いが取りやすくなりました。あと、最近の『LoL』のアップデートはグラフィックが中心に行われているんです。有機ELだとそのアップデートの効果が良くわかりますね。

Roki選手:僕も同じく色合いが観やすいですね。『LoL』は5人ずつのチームが同時にプレイするゲームなんです。普段は広いフィールド上でバラバラに戦っていますが、勝負どころでは、全員が集まり画面上に10体のチャンピオンが集結することになります。そうなった時、全員のチャンピオンがしっかりと区別でき、どのチャンピオンがスキルを使ったかを確認する必要があるのですが、有機ELディスプレイだと、それが本当にわかりやすいです。



――使用してみて気になった点はありますか。

立川選手:そうですね。普段大会で使用しているディスプレイは24インチ前後なので、開発機はちょっとサイズが小さいですね(注:21.6インチ)。製品化するのであれば24インチ前後も作っていただけるとありがたいです。

Broooock選手:開発機なのでたぶん見た目などのデザインはこれから大きく変わると思いますが、スタンドの部分が大きく、キーボードやマウスを置く場所を考えるのが大変ですね。余裕を持たせてしまうとディスプレイが遠くなってしまいますので。

Broooock選手



Roki選手:ディスプレイサイズは僕ももう少し大きいのが欲しいですね。今「League of Legends Japan League」(LJL)では、24.5インチのディスプレイを使っているので、そのサイズに近い方がやりやすいです。あと、ディスプレイの上下の可動幅はもっとあっても良いです。椅子で高さを調節すると、今度はキーボードやマウスとの高さが変わってしまうので、ディスプレイ側で調節できるのが理想です。

立川選手:あとベゼルはもう少し細い狭額縁が良いですね。試合中は画面以外にできるだけ目に入るものは少なくしたいので。もしかしたら視界を遮る着脱可能なシールドのようなものがあっても良いかもしれません。

JOLED有機ELディスプレイ

©CAPCOM U.S.A., INC. 2016, 2018 ALL RIGHTS RESERVED.



――ゲーミングディスプレイは高いリフレッシュレートや応答速度が求められますが、今回使用しているディスプレイは144Hz、0.1msとゲーミングディスプレイの要件は満たされています。その動きの面はいかがでしょうか。

立川選手:PS4が60Hzなので、PS4を使った大会であれば、そこまで高いリフレッシュレートは必要ないです。それよりも遅延が重要なので、一般的なゲーミングディスプレイの標準応答速度である1msを大幅に超える0.1msは、対戦格闘ゲームには理想的ですね。速い動きに対応していながらもグラフィックはキレイに表示されており、普段見えないような背景も改めて気がつくくらい目に入ってきますね。

Broooock選手:僕は普段120Hzでプレイしています。144Hzと120Hzだとあまり差がありませんし、安定性を考えると120Hzの方になります。60Hzと120Hzはさすがに動きの違いがわかるので、120Hzは必須ですね。

Roki選手:同じく60Hzと120Hzはまったく動きが違います。細かいスキルの動きも見えますし、チャンピオンをはじめとするさまざまなキャラクターの動きが滑らかで、一度120Hzを経験すると60Hzでプレイしたくはないですね。

Roki選手



――概ね有機ELディスプレイに好印象を抱いているようですが、練習時に有機ELディスプレイを使い、試合で液晶ディスプレイになった時の弊害はありますでしょうか。

立川選手:確かに練習環境の方が観やすいディスプレイというのは試合に多少なりとも影響があるかもしれません。なので、願わくは『SFV』の大会ツアーであるカプコンプロツアーなど公式の大会でも、有機ELディスプレイを採用して欲しいところです。

Broooock選手:試合との差はやはり出ると思いますが、だからといって試合に合わせるというのもちょっと違う気がします。試合は現地に行ってディスプレイを観ていれば慣れてくるので、差があったとしても弊害が出るほどではないと思いますし、試合よりも普段の練習の時間の方が長いので、練習は有機ELディスプレイを使い、より快適な環境でプレイしたいですね。

Roki選手:やはり有機ELディスプレイでプレイする快適さの方が重要ですね。さっき言っていたスキルの間合いなどは練習で感覚がつかめてしまえば、試合にも発揮できると思いますので普段の快適さを優先したいです。

Broooock選手:練習とはいえ、ゲームなのでキレイな方が楽しくできるじゃないですか。

――試合の話が出てきましたが、6月15日からいよいよ「LJL」のSummer Spritが開始されますね。Spring Spritは残念ながら9勝12敗の5位との結果になりましたが、その結果とSummer Spritに向けた抱負をお聞かせください。

Broooock選手:僕はSpring Spritはサブだったので、ちょっと一歩引いた位置から見ていた印象なのですが、今年からリーグもチームも新体制になって、まだチームの雰囲気作りなどができていない感じでした。足並みが揃う前に開幕し、うまいスタートが切れず、そのまま立て直すことができずシーズンが終了してしまった感じです。

Roki選手:チームメンバーの向いている方向が合ってなかった気がします。そんな良くない状態でありながら、初戦に勝利したことで、チームの問題点を改善せずにそのまま戦い続けてしまったのも原因だと思います。Summer Spritでは、さらにチーム体制が変わったので、Spring Spritの反省点を活かして行きたいですね。本来ではDetonatioN FocusMeなど強いチームへの対策も必要だと思いますが、まずは自分たちのチームづくりを最優先し、それから相手チームの対策という感じです。Summer SpritはSpring Spritよりも良い成績を残していきたいですが、ひとまずSpring Spritと同じく5位を目標に掲げています。そして、来年、再来年と順位をあげていき、将来的には日本一を目標に、今のメンバーで戦っていけたらと思います。現在、チームの雰囲気はすごく良いので、楽しみにしてくれているファンのためにも頑張ります!

Broooock選手:Summer Spritでは試合を通じてチームに貢献していきたいです。チームとして成長していく過程を、ファンの方々に見てもらい、応援してもらえたらと思っています。

――立川選手はいかがでしょうか。昨年は『SFV』から『DBF』に主戦場を移していましたが、今年も『DBF』中心で参戦していくのでしょうか。

立川選手:今年からバーニングコアへ移籍したのですが、バーニングコアへ来た理由のひとつになんでも挑戦できるというのがあったんです。なので、今年は『DBF』だけでなく『SFV』も力を入れていきます。『DBF』も『SFV』も、観るのがとても面白いタイトルですし、わかりやすいのが格闘ゲームの魅力でもあるので、eスポーツの初めの一歩として、ぜひ観ていただきたいですね。
ひとつのタイトルに絞った方が良いと言われることもあるのですが、僕はいろいろなタイトルをやって、すべてにおいて好成績を残したいんです。なので、『DBF』や『SFV』以外にも今年から『モータルコンバット』も始めました。日本では馴染みのないタイトルなんですが、アメリカでは人気が高く、動画配信の視聴者数も他のタイトルの2倍以上もあるタイトルなんですよ。

――日本でのプレイヤーが少ないと練習する相手がいなくて環境的にはあまり良いとは言えないですね。

立川選手:そうなんです。本場のアメリカに比べ環境は劣ります。なので、今は片っ端から『モータルコンバット』をプレイするように仕向けて、他の人も強くなるように一緒にプレイしています。『モータルコンバット』は、最近の格闘ゲームでは珍しいボタンガードシステムを採用していまして、今度リリースされる『グランブルーファンタジー』もボタンガードなので、『モータルコンバット』をやっていれば、通ずるものはあると思います。『グランブルーファンタジー』もプレイする予定なので丁度良いですね。『グランブルーファンタジー』はゲームとして面白そうというのもありますけど、登場する女の子がカワイイのでそれも楽しみです(一同笑)。成績的には『DBF』が3回連続でベスト8に入れたので大分安定してきていると思います。ただ、負けた相手がカズノコ選手、GO1選手と同じ選手ばかりなので、彼らに勝てるように練習しています。『SFV』は1年のブランクが思いのほか大きく、その穴埋めをやっています。もちろん、年末のカプコンカップに出場するつもりでやっています。

――プロとしての練習で他のゲームをプレイするヒマがないとお聞きしましたが、JOLEDの有機ELディスプレイでプレイするならどんなゲームがしてみたいですか。もしくは、どんなタイトルが適していると思いますか。

立川選手:『スプラトゥーン2』とか面白そうですね。ペンキを塗りたくるわけですが、色の境界線がキレイに出るので、派手な画面の『スプラトゥーン2』には合っていると思います。

Broooock選手
:『マインクラフト』に影Modというツールがあって、それを使うと『マインクラフト』画面が超絶キレイになるんです。PCのグラフィックボードに大きな負担がかかるくらいマシンパワーを使うのですが、その分、ディスプレイにもそれを表示できるパワーが必要になります。有機ELディスプレイだと、その要求に十分応えてくれると思います。

Roki選手:いわゆるバトルロワイヤル系が観てみたいですね。『フォートナイト』とか『PUBG』とか。

立川選手:怖い系も良いかも知れませんね。僕は怖いからやらないですけど(笑)。

――『グランブルーファンタジー』のようにカワイイ女の子が目的であれば『Dead or Alive6』も良いかも知れませんね。

立川選手:ああ、そうですね。それいいですね。是非やります!

これからも応援よろしくお願いします!



今回の体験でプロ選手の目からみて、JOLEDの有機ELディスプレイは概ね好評といったところでした。画質や画像に対する満足度も高いと感じているようです。
有機ELディスプレイは、画面表示に関しては唯一と言って良い弱点があります。それは焼き付きです。同じ画面を長時間繰り返し表示することで、画面にうっすらとその表示が残ってしまうことです。ゲームは映画やテレビに比べ、同じ場所に同じ情報を表示することが多くなっています。対戦格闘ゲームであれば、体力ゲージや必殺技ゲージなど。『リーグ・オブ・レジェンド』であれば、ステータス情報やエリアマップなどがそれです。その点に関して開発者に聞いたところ、システム的に焼き付きを回避する手段を講じており、その問題もクリアするように開発しているという話でした。これまでのところ、モニタリング中の有機ELディスプレイにおける不具合も発生していないとのこと。
液晶ディスプレイも登場当時は、応答速度やリフレッシュレートの問題があり、CRTから移行するのは難しいのではといった意見もありました。しかし、技術開発により問題点はクリアし、今となっては液晶ディスプレイがディスプレイにおける主流となっています。有機ELディスプレイも数年後にはeスポーツ用のディスプレイとしてスタンダードになる日がやってくるのではないでしょうか。今後の展開に期待したいところです。

取材・執筆 岡安学

岡安学(おかやすまなぶ)
デジタルライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランス・ライターに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。現在は、eスポーツを中心にWebや雑誌、Mookなどで活動中。近著に『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas

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